病気が原因で薄毛が進む事も？AGA以外に気をつけたいポイント

病気が原因で薄毛が進むことも

AGA対策に様々な育毛シャンプーや育毛剤を利用していても抜け毛が進む場合があります。育毛シャンプーや育毛剤自体が体にあっていない場合もありますが、病気が原因で薄毛が進むこともあることも覚えておきたいポイントです。

放射線治療などを受けると髪が抜けやすくなることは知られていますが、深刻な病気でなくても薄毛が進んでしまうことがあります。

特にフケが多く、頭皮の肌荒れが強い場合は脂漏性皮膚炎を疑った方が良い場合があるのです。脂漏性皮膚炎とは頭皮以外にも鼻などの皮脂の分泌が盛んな場所に発生しやすい皮膚病の1つです。皮脂の過剰な分泌により様々な雑菌が繁殖しやすい環境となり、雑菌が繁殖することで発生します。

中でもマラセチア菌というカビが繁殖してしまうと治療が長引くことが多くなります。マラセチアは菌の中でも真菌と呼ばれる存在で、治療には抗菌剤などを利用しなければならないからです。

一般的なシャンプーで抗菌作用があるものは少なく、しっかりとした治療を受けるためには皮膚科の受診か、クリニックでの診察が必要になります。病気の治療を行ってから抜け毛が進むかどうか確認を行い、薄毛は薄毛で改めて治療を行うというケースもあるのです。

脂漏性皮膚炎は疾患として認められているため、保険診療の範囲となるのはうれしいポイントです。ただし、AGA治療のための薬は別途自費診療になるので注意も必要です。抜け毛が収まるかどうかは脂漏性皮膚炎の治療具合やAGAを併発しているかどうかといった点にかかっているため、経過を見ながら治療を続ける形になります。

薬の併用ができない場合もあるため、しっかりと医師に相談することも大切です。指示を無視すればそれだけ治るのが遅くなり、薄毛が悪化する恐れが出てくるのです。

AGA対策が裏目に出ていることも

脂漏性皮膚炎はAGA対策が裏目に出ることで発生する可能性があります。特に育毛剤や育毛シャンプーの過剰な使用は頭皮を傷つけ、雑菌の繁殖を招くことがあるからです。洗浄力の強いシャンプーの利用や洗い過ぎが原因になることもあります。

最初から皮脂の分泌が多い人は、洗浄力が高いシャンプーでしっかり落とすことが癖になっていることがあります。しかし、必要な皮脂まで落としてしまうことで頭皮環境が悪化している恐れがあるのです。頭皮は必要な皮脂まで流されてしまうと、皮膚を守るために皮脂の分泌を活発化するようになります。

洗い過ぎが原因で皮脂が増えることは珍しくなく、バランスを見直した方が良いケースもあるのです。また、脂漏性皮膚炎の主な原因はカビ菌になっているため、頭皮を清潔にすることや、蒸れない状況を作ることが大切です。

帽子の着用が義務づけられる仕事であっても、中にメッシュを入れることや、休憩中に外すことで若干の改善が見られることがあります。部屋の湿度や温度をコントロールし、カビの繁殖しやすい環境を作らないことも大切です。カビの殺菌を行おうとアルコールを使うなど、独自の治療をすることも問題です。

アルコールの刺激が毛根を痛めて薄毛を促進する可能性があります。個人輸入で薄毛治療薬を購入している場合も、脂漏性皮膚炎の治療中は使用を中止し、まずは脂漏性皮膚炎の治療に専念する必要があります。脂漏性皮膚炎以外でも、頭皮に異常を感じるのであればAGA治療クリニックや皮膚科で診察を受けることが基本になります。

薄毛と病気の原因は分けるのが基本であり、それぞれに最適な対策をすることが薄毛を防ぐポイントです。対策を誤れば症状が悪化し、治療が期待できなくなることもあるため、専門家の判断を仰ぐことは大切なのです。