抜け毛が増えた！慌てず原因を知ってAGAの進行を食い止めよう

どうして薄毛になるの？AGAを発症してしまう理由について

男性ホルモンと5αリダクターゼの関係

男性の薄毛の大きな原因であるAGAは、男性ホルモンが変換酵素の働きによって脱毛を働きかける物質に変わってしまうことにあります。中年以降の男性だけではなく、10代後半から20代前半の若い男性にも発症する可能性のある症状です。

よく男性ホルモンであるテストステロンの分泌が多いと薄毛になりやすいとされていますが、それは正確ではありません。

正しくは、テストステロンが5αリダクターゼの働きによってジヒドロテストステロンに変換されて、それが毛乳頭にあるアンドロゲンレセプターという受容体と結合してしまうことで、ヘアサイクルが乱れて抜け毛を増やしてしまうことが理由になります。髪の毛が成長しきらずに抜けてしまうために薄毛になるのです。

AGAの発症原因には遺伝、生活習慣の乱れ、ストレス、食生活などさまざまものが挙げられます。身体の健康を損なうような習慣は同時に頭皮の健康も失わせてしまい、毛髪の状態にも大きな影響が出るため注意が必要です。

血縁者にハゲている人がいると薄毛になりやすい？

血縁者に薄毛の人がいると、自分も将来ハゲてしまうのではないかと心配している人は少なくありません。実際には遺伝によって確実にハゲてしまうということはありませんが、ハゲやすい体質を受け継いでいるためAGAの発症リスクが高いことは否定できません。

アンドロゲンレセプターの感度に関しては男性が母親から受け継ぐX染色体の中に情報が含まれていますので、母方の祖父が薄毛の場合には薄毛になりやすい遺伝子を持っていると見ることができます。

また、5αリダクターゼの活動は両親のうち活性力が高いほうの遺伝を受け継ぐとされています。アンドロゲンレセプターの感度が高い遺伝子を持っていて、なおかつ5αリダクターゼの活動能力も高い場合には、AGAを発症してしまう確率が高いと見ることができるのです。

遺伝によって必ずハゲてしまうわけではありませんが、普段から対策を行わなければ、あっという間に薄毛が進行してしまう可能性が高くなります。

AGAによる抜け毛を減らす効果的な対策

生活習慣を見直していく

遺伝によるリスクは自分自身ではどうしようもありませんが、普段の生活習慣を見直していくことによってAGAを発症するリスクを軽減していくことが可能です。基本的には健康的な生活を送ることを意識していくだけで問題ありません。

できる限り睡眠をしっかり取って、運動不足を解消し、ストレスを溜め込まないように適度に発散させていき、健康を害する量のお酒を飲まずにタバコを吸わないことです。

睡眠不足やストレス、運動不足、量の多い飲酒や喫煙は自律神経を乱れさせて血流の悪化を招き、頭皮が血行不良になります。ホルモンバランスも崩れてしまい、健康的な髪の毛を育てるためのホルモンや栄養、酸素や血液が頭皮に巡らなくなることで抜け毛を増やしてしまうので注意してください。

食生活はバランスよく

栄養摂取は生命維持に関わる重要な事柄です。身体にしっかりと栄養が行き渡っていなければ直接生命活動に関係がない頭髪に送る栄養が後回しになり、髪の毛の状態が悪化してしまいます。

脂質や糖質の多いファストフードやインスタント食品にばかり頼りすぎず、炭水化物やタンパク質、ビタミンなどをバランスよく摂取してください。臓器の働きも活発になり、髪の毛だけではなく肌の調子も整います。

育毛剤を利用していく

テストステロンがジヒドロテストステロンへと変換されないように、5αリダクターゼの活動を抑制することがAGA対策にとって重要なことです。普段の生活を見直して薄毛になるリスクを軽減しつつ、育毛剤の利用によって改善を試みていきましょう。

育毛剤による対策は早めに行っていくことでより効果が出やすくなるため、気になる薄毛の症状が出た段階で専門クリニックに足を運ぶことをおすすめします。自由診療になりますが、基本的にカウンセリングは無料です。まずは相談をして、医師とともに今後の対策を考えていってください。